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日本の理工系学生をインドに招待、「Discover India」で発展著しいインドを体感
フォーラムエンジニアリングは、理工系学問を学ぶ日本の大学生と教授をインドに招待し、両国の大学交流を支援する短期学術交流プログラム「Discover India」を行っています。この「Discover India」は、発展著しいインドを日本の学生や教授に体感してほしいという想いから、当社のインド法人であるCognavi India Private Limitedと、インドの著名大学であるSRM Institute of Science and Technology(以下SRM大学)と共同で作り上げたプログラムです。2024年8月の開始以来、これまでに計5大学の学生27名、教授8名がこのプログラムでインドに渡りました。
SRM大学は、インド南東部のベンガル湾に面した大都市チェンナイに本キャンパスを構える大手の私立大学です。Discover Indiaで学生たちが滞在するSRM大学APキャンパスは、チェンナイの少し北、アーンドラ・プラデーシュ州に位置し、教育施設や学生寮、スポーツ施設など充実した施設が備わった新しいキャンパスで、約2,100名の学生が学んでいます。
当プログラムの現地でのスケジュールの一例をご紹介します。
1日目: | 成田国際空港からインド・バンガロールへ。 |
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2日目: | 大学に移動、ウェルカムミーティング、機械工学のワークショップ |
3日目: | 電気電子工学のワークショップ、現地企業見学 |
4日目: | 研究発表、日本語を学ぶ学生との交流、観光 |
5日目: | ショッピングセンターへ立ち寄り、帰路へ。 |
6日目: | 帰国 |
学生たちはSRM大学APキャンパス内にある宿泊施設に滞在します。SRM大学APキャンパスの学生や教授との交流、研究発表をはじめ、現地企業の見学、日本語を勉強している学生との交流の時間が設けられています。
インドでは日本語を学ぶ学生が多く、SRM大学APキャンパスも例外ではありません。学生同士の交流のなかでインドの学生からは「日本人はインドに対してどのようなイメージを抱いているのか」という質問のほかに「日本の企業はどのような雰囲気なのか」「日本で就職活動をするうえでのアドバイス」など、日本での就職を希望する学生からの質問も多く挙がります。
研究発表の時間では、日々自分たちが研究している内容を発表し合い、ディスカッションが行われます。インドでは大学1年生から企業と手を組んで研究を行っていたり、多くの学生が将来就きたい仕事を考えたうえで研究室を選んでいます。日本では基礎研究を行う研究室も多くありますが、SRM大学APキャンパスでは研究内容も企業の利益につながりやすく、より実践的な研究を行っていることに感銘を受けた学生の様子が見受けられました。
今回、Discover Indiaに参加された東京理科大学の学生から届いた感想をご紹介します。
学生Aさん
「⽇本で就職したいという⽅が多く驚きました。インドはコンピュータサイエンスに強みがあり、その強みを活かして⽇本で働きたいという熱意を多くの⽅が語っていて、就活⽣である私⾃⾝も刺激をもらいました。また、海外の理系学⽣は⾃分の専攻を活かして就職し、企業側もより専⾨性をもっている学⽣を重宝するという事実を改めて突きつけられ、⽇本企業と学⽣が共に変わっていく必要があるのだなと感じました。」
学生Bさん
「インドの学生は向上心が強く、研究熱心であるように感じました。また、語学の勉強をしているインド学⽣に対して、習得の速さに驚きました。インド学⽣は学習2か⽉⽬であるにもかかわらず積極的に⽇本語を話しており、刺激を受けました。」
学生Cさん
「特別に海外の⼤学の研究室を見学させていただき非常に貴重な機会となりました。特に嬉しかったのは、海外の学⽣がどのような空間で、どのような雰囲気で、どのような規模感の装置を⽤いて研究を⾏っているかを⽣で見ることができたことです。この経験を⾃⾝の研究活動にも活かしていきたいです。」
学生Dさん
「インドではこちらの研究内容にも興味を持って聞いてくれる学生が多く、勉強に対する熱意が強い印象でした。日本の学生よりも自身の将来について具体的に深く考えているという印象を持ちました。」
この「Discover India」プログラムでは2025年3月までに、さらに3大学、学生24名と教授6名の参加が予定されています。フォーラムエンジニアリングは、これからも日本とインドの大学や企業をつなぐ取り組みを随時進めてまいります。