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2025.03.19

インドの新卒学生と日本企業をつなぐ取り組み「WORK IN JAPAN」を開始

 株式会社フォーラムエンジニアリング(東京都港区、代表取締役兼社長執行役員:佐藤 勉、以下「当社」)は、機械・電気系エンジニア、ITエンジニアとして日本への就職を希望するインドの新卒学生と日本の企業をつなぐ取り組み「WORK IN JAPAN」を2025年3月から開始いたします。

 「WORK IN JAPAN」は、当社インド子会社Cognavi India Private Limited(以下「コグナビインディア」)が運営する新卒向け就職支援サービス「Cognavi」を活用し、インドで日本語を学び日本での就職を希望している学生と、優秀なインド人学生の採用を望んでいる日本企業をつなぐことを目的にしています*1。

 日本では少子高齢化に伴う労働人口の減少により、機械・電気系エンジニアの数が不足しています。日本における労働需給シミュレーションによると、2030年には340万人、2040年には1,100万人の労働人口が不足するとされています*2。一方で、インドでは理工系学問を専攻する学生の数に対して就職先企業の数が少なく、希望する進路を選択できない学生が多い状況です。

 多くの優秀な人材を輩出しているインドは、世界中の企業から注目を集めていますが、就職活動のインフラが整備されておらず、学生と企業の橋渡しを大学の就職課が行っています。そのため、インド学生の採用を希望する企業は、一般的にはオンキャンパスハイアリングを行い、大学の就職課との調整が必要になります。

 「WORK IN JAPAN」では、コグナビインディアの新卒向け就職支援サービス「Cognavi」を活用することで、インド学生と日本の企業が大学の就職課を介することなく直接接点を持つことができます。「Cognavi」には62大学21万人のインド学生会員が登録しており*3、そのうち日本語を学んでいる学生や日本での就職を希望する学生のデータを保有しています。また「Cognavi」は、インド政府教育省によって毎年発表されるインド国内の高等教育機関ランキング「National Institutional Ranking Framework(以下「NIRF」)」にランクインするSRM University, Andhra PradeshやKL University、インド工科大学デリー校・マドラス校・ボンベイ校など、多数の難関大学で導入されています。「WORK IN JAPAN」を利用することで日本企業は、「Cognavi」に登録されている情報を活用しながら、現地の大学に出向くことなくワンプラットフォームで学生を採用することが可能です*4。

詳細は画像下に記載
▲インドにおける一般的な採用フロー(上)と「WORK IN JAPAN」による採用フロー(下)

 2024年に実施したサービステストでは「Cognavi」に登録し、かつ日本での就職を希望する学生100名の中から理工系学生6名の日本企業への就職が決まりました。就職が決まった学生は2024年11月に来日し、各企業に入社して活躍しています。

 「WORK IN JAPAN」では、希望する企業に対して、採用が決まったインド人学生のビザ取得や銀行口座開設、住民登録など諸手続きの支援をする外部企業の紹介が可能です。また、日本語教育サポートシステムの提供、日本における就業カルチャー研修の提供などを通して円滑な就業開始のためのサポートおよびフォローも行います。

 当社とコグナビインディアは、今後も日本とインドの企業や大学をつなげる取り組みをさらに強化してまいります。

*1 日本企業に対する有料職業紹介事業は株式会社フォーラムエンジニアリングが行います。そのため、インド人学生の採用にあたってはフォーラムエンジニアリングとの契約が必要になります。

*2 「リクルートワークス研究所Works Report 2023」より

*3 2025年1月現在

*4 現地訪問を希望する企業へのサポートも有り